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導入事例

Case study

真の働き方改革への第一歩! 勤務管理システム『LogClip』導入による正確な勤務時間把握でコンプライアンスの更なる徹底

業務アプリケーション開発

ジオスター株式会社 様

設立 昭和33年12月 日本プレスコンクリート工業株式会社(旧会社)設立
平成6年7月 社名をジオスター株式会社に変更
所在地 東京都文京区小石川1-28-1 小石川桜ビル
事業内容 インフラ整備に使用するコンクリート製品および金属製品の製造販売
上記製品に付帯する施工
URL https://www.geostr.co.jp/

会社概要

ジオスター株式会社(以下、ジオスター)は我が国のインフラ整備に不可欠な土木建材製品を製造・販売しているジオウェアメーカーです。地下トンネルのシールド工事で使われるセグメントと呼ばれる製品、並びにコンクリート二次製品の国内トップメーカーとして、東京外環プロジェクトやリニア中央新幹線プロジェクトなどに参画し、2020年、創立50周年を迎えました。

※ジオウェアとはジオスター株式会社が提唱するもので「地球上において主に地盤と関係して人の満足を支える、環境親和性の高い土木建材製品や、その技術の総称」を意味する用語

導入の経緯

「ジオスターには本社、支店・営業所、工場・事務所、合わせて14の拠点があります。勤務管理については、拠点ごとに出勤日や勤務形態が異なりますので、各拠点で出勤簿のフォーマットを作成し、Excelで行っていました。基本的には従業員本人がExcelへ入力しますが、工場勤務の従業員については紙に記載しており、その紙を各拠点の勤務管理担当がまとめてExcelへ入力を行っている状態でした。上司による勤務実績の確認・承認は月末のみの実施でExcelに入力したものを紙に印刷して行い、確認・承認後、その紙を基に各拠点の勤務管理担当が給与計算用のExcelへ入力するという運用になっていました。このようなExcelと紙を併用して勤務管理を行っていたため、約300人分の勤務データを締めるのに丸2日、それを給与計算システムへ登録し、給与計算を行うまで4営業日目にまたがる作業でした。また、コンプライアンスは徹底していましたが、客観的なデータがないため、勤務データと実際の勤務実態が合っているかを確認する術がありませんでした。」と経営管理本部総務部 課長 木村恭子氏は話す。

導入のポイント

「私たちの新しい勤務管理システムに必要な要件は以下の3つでした。まずひとつめは、拠点ごとの勤務形態の違いに対応できることです。
ふたつめは、スマホで出退勤を入力できることです。これはパソコンを持っていない従業員や、直行直帰の業務を行う従業員が多いためです。絶対に必要だったみっつめの条件はパソコンログ(ログイン、ログアウト時刻)と勤務データとの比較が可能なことでした。確かに勤務管理をシステム化して、業務負荷を軽減し、効率化することには大きな価値がありますが、いくらシステム化を行ったところで、勤務実態に基づいたチェックを行わなければ、適正な労働時間の管理はできません。コンプライアンスの更なる徹底のためにも、パソコンログとの比較機能は絶対条件でした。」と取締役常務執行役員 経営管理本部長 藤原知貴氏は話す。
「検討候補には名だたるパッケージメーカーを含め、6社ありましたが、パッケージ製品には要件を満たすものはありませんでした。その為、独自仕様のスクラッチ開発をベースに選定を行いました。その中でソルネットはスマホ利用が可能な自社で開発・利用している勤務管理システムをベースに、BIツールなど既存のサービスを組み合わせたジャストフィットな提案をしてくれました。そこが導入のポイントになりました。」(木村氏)

導入に際して

「導入に際しては、業務の主管である総務部とシステムの導入を行う情報通信システム部が共同で、各拠点を回って説明し、事前準備をしっかり行いました。」と経営管理本部情報通信システム部 堀江 彩乃氏は話す。
「このようなシステムを導入することで便利になることは理解してもらえましたが、やはり現場の抵抗感はありました。その場合は何度も打合せと操作説明を丁寧に行いました。その事前準備とスマホでただ押すだけで使えるというシンプルな操作も相まって、現場は受け入れてくれました。ただ、入力方法など、使いやすさを意識して開発していたものの、導入当初は入力ミスが多かったですし、操作方法についての質問も多くきました。そのため、システムマニュアルとは別に、従業員からの問い合わせを仕分けし、その中でも全員に該当する問い合わせを別マニュアルとして整備することで手厚いサポートも行いました。」(堀江氏)

導入効果

「勤務を締めるのに丸2日かかっていたのが、1日で終わるようになりました。また、勤務管理に関わっていた各拠点の勤務管理担当の業務負荷が0になりましたし、紙への印刷、Excelへの転記などの中間作業もなくなり、トータルでは月間200時間以上の労働時間削減に繋がっています。」(木村氏)



また、管理者は過勤務、年休のチェックを日々行うことができるようになり、勤務管理の意識が更に高まりました。今までは1か月経ってからしか見えなかった勤務上の問題を早期に発見し、すぐ改善に繋げることができ、正に良いことづくめです(木村氏)。

パソコンログと打刻時間の比較で実質的なチェックが行われ、客観的なデータを基に労働管理を適正に行えるようになり、コンプライアンスの更なる徹底がなされています。またテレワークの時もわざわざ出勤して紙を印刷しなくても勤務管理が可能になりました。ここは社として大きく進歩したと考えています。(藤原氏)

「更にLogClipは打刻時に位置情報も記録しています。この位置情報が残ることで直行直帰の業務を行う従業員は適正な場所での打刻が必要になるため、正確な打刻に繋がります。結果、事務職などの従業員との公平性も保たれ、ガバナンス強化にもつながっています。」(藤原氏)

今後の展望

「ジオファクトや東海ロジテクなど系列会社にもLogClipを導入し、コンプライアンスの徹底を図るとともに、プロジェクト原価の精度を上げることにより、生産性の向上や原価の適正化も実現していきたいと考えています。」

 「システムは出来上がったときから陳腐化が始まっていきます。勤務も従来とは変わっていき、法律もどんどん変わっていくでしょう。そのような外部環境の変化にも柔軟に対応できる仕組みがLogClipにも求められます。ソルネットにはLogClipをよりフレキシビリティの高いシステムにするために協力して欲しいと考えています。」

 「更にシステム面での「パートナー」になって欲しいと思っています。ニーズは明確に伝えますし、時には無理難題も伝えるかもしれませんが、それに一番適切な方法論について、提案、アドバイスをもらえるような関係を構築させていただきたいと思います。」(藤原氏)

担当より

システム開発時は各拠点の利用者に受け入れていただけるよう使いやすさを意識して、お客様と共に開発を進めてまいりました。「パートナー」というありがたいお言葉を頂戴しましたが、ぜひ今後のジオスター株式会社様の成長をともに実現できるよう、持てる知見、リソースを動員して、ご期待に応えていきたいと考えています。

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