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コラム

COLUMN

"見える化"で価値ある投資へつなげる

2025年07月07日

クラウドの導入が進む一方で、企業が直面する大きな課題の一つが「クラウドコストの肥大化」です。

初期は柔軟性とスピードを重視して導入されたクラウドも、

運用が進むにつれて「見えないコスト」が積み重なり、

経営を圧迫するケースが増えています。

コスト管理は「削減」ではなく「最適化」

クラウドのコスト管理は、単に支出を減らすことが目的ではありません。重要なのは、必要な投資と不要な支出を見極め、

限られたリソースを最大限に活かすことです。たとえば、AIやIoTなど高負荷な処理が必要なプロジェクトでは、適切なコストを

かけることで、より大きなビジネス価値を生み出すことができます。

実際の企業事例から学ぶ

●グローバル展開とクラウド統合

     ある企業(A社)では、グローバル展開を進める中でクラウドの利用が急速に拡大し、それに伴ってクラウド利用料も

    大幅に増加していました。このままでは経営への影響が避けられないと判断し、まずはクラウド環境の所有者を明確に

    することから着手。どの部門がどのサービスを使っているのかを可視化し、部門別にコスト管理を行う体制を整えました。

     さらに、クラウドコストの管理を専門に担当する人材を配置し、社内の運用体制を強化。これらの取り組みにより、

    クラウドコストは約38%削減されました。加えて、複数のクラウドサービス(AzureやAWSなど)を統合的に管理できる

    ようになり、海外拠点との連携もスムーズになったことで、グローバル展開の障壁も大きく軽減されました。

 

●複雑化した環境の整理と自動化

     別の企業(B社)では、企業統合や買収を繰り返す中でクラウド環境が複雑化し、コストが増加する一方で管理が

    追いつかない状況に陥っていました。そこで、クラウドリソースに対してタグ付けを行い、コストの分類を明確化。

    さらに、コストの急増を防ぐためのアラート機能を導入し、ガバナンス体制を強化しました。

     加えて、設計や運用にかかる工数を自動化することで、約8,000時間分の作業を削減。クラウドコストも12%削減され、

    効率的な運用体制が社内外から高く評価されるようになりました。複雑な環境を整理し、継続的な改善を進めたことで、

    急成長する企業としての基盤をしっかりと築いています。

成功の鍵は「組織全体で取り組むこと」

クラウドコストの最適化を進めるうえでよくある課題は、コストの責任が曖昧だったり、技術部門と財務部門の連携不足、管理ツールの導入だけで満足し、

運用が定着しないといった点が挙げられます。これらを解決するには、経営層の理解と支援を得ながら、現場と連携して取り組むことが不可欠です。

まずは小さな見える化から初めて、最適化と運用改善を行っていくと共に、社内の担当チームの育成が重要となっていきます。

クラウド活用の質を高める

クラウドのコスト管理は、単なる経費削減ではなく、企業の成長を支える投資判断の一部です。クラウドを

戦略的に使いこなすことで、業務の効率化だけでなく、競争力の向上にもつながります。クラウドは、もはや

単なるITインフラではなく、企業の価値を左右する重要な基盤となってきているのです。

 

クラウドの使い方を見直し、コストと価値のバランスを考えた攻めの運用が求められています。

  

ソルネットのクラウド最適化 クラウドコスト削減診断サービス

クラウドコストの最適化を目的としたアプローチです。

単なるコスト削減かではなく、クラウド投資の透明性を高め、ビジネス価値を最大化する為の意思決定を支援します。

クラウドコスト最適化.png

 

●ポイント

 ・ 簡易診断実施から効果想定が可能

 ・ 経験に基づくサイジング最適化によるコスト削減

 ・ 運用支援サービスと組み合わせで、運用体制も万全

 

お客様の環境に基づき、様々な形でのご提案も可能です。

もし、ご興味がございましたら、下記のお問い合わせよりご連絡頂けますようお願い致します。

 

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