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導入事例

Case study

エンドユーザー様がExcelで作成、運用していたツールを一元管理、運用・保守が可能な基幹システムに再構築

モダナイゼーション

お客様の課題

1.EUC(エンドユーザーコンピューティング)により、作成されたExcelツールを利用者に配布していたが、適切な保守・管理ができておらず、ツールの信頼性が低い状態になっていた

2.システム保守人材がいないため、EUCに見られがちなブラックボックス化が進み、不具合時や機能改修要望への迅速な対応が困難だった

3.利用者に配布したExcelツールに単価や係数等のマスター情報が含まれており、外部への情報漏えい防止の観点で課題があった

4.ツールの継続的な利用・保守、セキュリティ面でも安心して利用できるように
  統合的に管理したい

機能や使い勝手は維持しつつも、信頼性が高く、継続的な利用・保守が可能で、かつセキュリティ上も安心できる統合的に管理された新システムに移行したい

新システム構築プロジェクト推進上の課題

1.ツールとはいえ、長年の運用を経て膨大なプログラムロジックが埋め込まれ、
  ドキュメントも皆無、事前分析に膨大な時間がかかり、移行作業の見積が非常に難しい状況であった。

2.ツールは長年にわたってツギハギで作られているため、
  ・GoToコマンドを積極的に利用
  ・IF分の入れ子が激しい
  ・細かなセル指定制御が所々にある
  ・複数の処理が一つにまとまっている(コードが長い)
  といった状態であり、漏れがないように移行の仕様を作り上げていく作業が非常に煩雑であった。

3.お客様のツール作成者(管理者)のプロジェクトへの参画が不可能であった。

ブラックボックス化された既存資産の機能を漏れなく正確に移行していくため、当社の移行経験を活かしてシステムを可視化し、コスト最適化されたプロジェクトを推進し、新システム仕様へマイグレーションする必要があった

解決策とその効果

1.見えないシステムの可視化推進
  => 継続的な利用・保守が可能な資産化を実現

  Excel 資産の機能を可視化させるため、プログラムの直訳資料を作成。この資料
  をベースに、標準ドキュメント(意訳資料)を作成することで、誰でも継続的に
  システム改修等が可能なお客様の資産を蓄積

2.漏れなく正確な移行を実現するための解析・開発ノウハウ適用
  => 機能や使い勝手を維持した新システムを再現

 (1)現行ツールの解析を行う上で、各機能、解析ポイントを事前に整理し、
    標準化を行いながら解析資料を作成
 (2)Excel 機能の「自動計算」の考慮をしつつ、新しい方式に置き換えて
    新仕様を整理
 (3)Excelの表現力を再現するため、親和性の高いC#をプログラム言語に適用

3.サーバー型システム導入による一元管理の実現
  => 信頼性の維持・向上、安全面の適正な運用実現

 (1)サーバーを設置し、データやプログラムを一元的に管理
   ・ プログラム配信機構を導入し、バージョン管理・信頼性・保守性が向上
   ・ マスターを一元管理し、単価や係数等の情報の外部漏洩リスクを軽減
 (2)システムログイン機能や利用ログ取得機能を実装し、利用者の管理・監視を実現

システムイメージ

参考:プロジェクト上の作業フロー概要ご紹介
Step1. ツールを可視化する為、現行プログラムから解析資料(直訳)を作成
Step2. 解析資料を元に、弊社標準ドキュメント(設計書・仕様書)に展開(意訳)
Step3. Excel と親和性の高いC#にてプログラムを製作し、既存ツールとの動きを比較しながらテスト実施

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