システム導入後の効果
システム導入後の効果について、畠野氏は次のように評価する。
「今回の新システムでは、従来のシステムに比べ処理パフォーマンスが大幅に改善しました。また、この機会にアプリケーションの見直しを行ったことで、必要最低限の機能に絞り込みシステムの移行本数を抑えたことから拠出費用が抑えられ、システムの安全性も強化でき、非常に安心して使用できています。」
また、そのほかにも、
「今回のオープン化で、将来的な移行も容易になり、総合的なコストダウンが図れました。帳票等のペーパレス化や、汎用機からPCにしたことによる運用費や光熱費の削減効果も大きいです」
と喜びの声を頂いた。
今後の展開について
最後に、導入した新システムへの今後の展望について安田氏に伺った。
「今までは、汎用機でシステムがすべて連動しており使い勝手が良かった。 今回は、オープン化の特徴でもあるソフトの組み合わせで構成されているため、各システム間の連動が難しい部分が課題として残っています。まずは、手作業でフォローしているところを改善していくことが目標です。」

今回のシステム再構築に当たり、弊社よりマイグレーション案と、新規に基幹システムを再構築する案の二つを提案させて頂いた。
結果としては、ご要望の強かった現行システム資産を活用したマイグレーション案を採用して頂いた。これにより、短工期での開発が可能となったものの、新規に再構築するものと比較し、機能を一から積み上げないため、機能面において一部お客様のサポートが必要でした。
そんな中、安田様をはじめ、既存システムに関わった方々のサポートにより、H社汎用機の独自機能部分の解析&移植作業も順調に推進することができ、検証テストにおいても、多様なテストケースを準備・ご提供いただく等、並々ならぬご尽力を頂けたことが、トラブルなく順調にサービスインできた最大の要因であると考えています。
今回の再構築に当たり、ご尽力頂いた皆様に、心から感謝申し上げます。